家族人数×3日・7日で計算する防災備蓄チェックリスト

家族人数を入れるだけで、飲料水・食事・携帯トイレの3日分と7日分を計算。手持ち量との差を出し、常備薬や乳幼児用品まで一度に確認できます。

  • 日常利用可
  • 在宅避難
  • 断水
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編集・調査 防災備品ストックガイド編集部最終更新 2026/8/3情報確認 2026/8/3

保存水、常温保存食品、携帯トイレ、ライトを家族分に分けて点検する備蓄棚

備蓄棚を見ても「これで家族全員の何日分なのか」が分からず、買うべき量を決められないことがありますよね。そんなときは商品名から考えず、人数×日数で水・食事・トイレの目標数を出し、手持ちとの差だけを埋めると整理しやすくなります。

この記事では、公的な目安を使う項目と、家庭で決める計画値を分けています。まず3日分を確認し、その先に7日分を置く二段階のチェックリストです。

  • 内閣府は、各家庭で最低3日間、できれば1週間過ごせるよう備蓄することと、飲料水を1人1日3L用意することを案内しています。
  • 水の目標量は 家族人数 × 日数 × 3L。食事は管理しやすいよう 家族人数 × 日数 × 3食 を計画値にします。
  • 携帯トイレは、内閣府の1人1週間35回分という目安から、1人1日5回で計算します。
  • 持ち出し袋と在宅備蓄は役割が違います。1週間分を一つのリュックへ詰める計画にはしません。
  • 乳幼児、高齢者、食物アレルギー、持病、ペットなど、人数だけでは出せない品目を最後に追加します。

まず計算する3項目

飲料水・調理用水

目標量(L)=家族人数 × 日数 × 3L

内閣府の家庭向け防災情報では、飲料水を1人1日3Lとしています。農林水産省の家庭備蓄案内では、この3Lを飲料水と調理用水の合計として説明しています。洗濯、身体の清拭、トイレを流す水などの生活用水は別枠です。

食事

計画する食数=家族人数 × 日数 × 3食

「3食」は不足を見つけるための当サイトの管理単位で、公的な一律基準ではありません。乳幼児、少食の人、活動量の多い人などに合わせて調整してください。食品1個を1食と数えるのではなく、主食・主菜・副菜を組み合わせた1人分を1食として数えます。具体的な組み立て方は非常食の選び方と普段の缶詰・レトルトを回す方法で確認できます。

携帯トイレ

目標回数=家族人数 × 日数 × 5回

内閣府の災害用トイレ案内は、1人当たり35回分/週を備蓄の目安としています。これは1日5回に相当します。排便袋だけでなく、凝固剤・処理袋・手袋など、製品が示す1回分の構成を確認してください。詳しくは携帯トイレの必要回数と選び方で整理しています。

家族人数別の早見表

人数水・3日水・7日食事・3日食事・7日トイレ・3日トイレ・7日
1人9L21L9食21食15回35回
2人18L42L18食42食30回70回
3人27L63L27食63食45回105回
4人36L84L36食84食60回140回
5人45L105L45食105食75回175回

水の容器重量と外装は表のL数に含めていません。実際に棚へ置く前に、箱を含む重量と床・棚の耐荷重を確認してください。

手持ちとの差を出す

買い物リストは、目標量そのものではなく不足量で作ります。

不足量=目標量-現在使える量(結果が0未満なら0)

4人家族が水24L、携帯トイレ80回分を持っている例では、次のようになります。

項目3日目標7日目標手持ち3日分の不足7日分の不足
水36L84L24L12L60L
携帯トイレ60回140回80回0回60回

この家庭なら、まず水12Lを追加すると3日ラインへ到達します。次に水48Lと携帯トイレ60回分を段階的に増やせば、7日ラインへ近づきます。食品も同じ方法で、期限内に食べられる「人数分の食事」がいくつあるかを数えます。

家庭備蓄チェックリスト

命と衛生を守る基本品

  • 飲料水・調理用水:人数 × 日数 × 3L
  • 食事:人数 × 日数 × 3食を、主食だけに偏らないよう組み合わせる
  • 携帯トイレ:人数 × 日数 × 5回
  • トイレットペーパー、処理袋、手袋
  • 常備薬、処方薬、お薬手帳・処方内容の控え
  • 乳幼児用のミルク、離乳食、おむつ、衛生用品
  • 高齢者・障害のある人に必要な食事、介護用品、補助具
  • アレルギー対応食と、原材料表示を確認できる包装
  • ペットフード、水、薬、排泄用品

停電・情報・調理への備え

  • ライトと、対応する予備電池
  • ラジオまたは情報を得る手段
  • スマートフォン用電源とケーブル
  • カセットコンロ、適合するボンベ、鍋、点火確認
  • 火を使わずに食べられる食品を少なくとも発災直後の分
  • 季節に合う防寒・暑さ対策品

カセットボンベは調理回数から必要本数を計算する方法で、献立とコンロの公称値から見直せます。

保管と連絡

  • 期限、使用推奨期限、製造年月、型番を記録した
  • 水や食品を一か所へ集中させず、取り出せる場所へ分散した
  • 家族の集合場所、連絡方法、地域の避難先を確認した
  • 持ち出し袋と在宅備蓄を分けた
  • 半年後など、次に点検する日を決めた

期限とリコールを一枚で管理するときは防災用品の期限・電池・リコール管理表を使ってください。

家族ごとの調整欄

確認する人・動物追加するもの1日量目標日数手持ち不足
例:乳児1人液体ミルク家庭で確認3日家庭で確認計算する

処方薬を自己判断で長期間ためたり、服用量を変えたりせず、災害時の予備について医師・薬剤師へ相談します。アレルギー対応食は「同じ種類の食品」ではなく、本人が食べられる商品と必要カロリーを包装表示で確認してください。

安全に保管するための注意

  • 飲料水は商品や自治体が示す保存条件・期限を優先し、浴槽や給水容器の水を飲料水として一律に加算しません。
  • 食品は期限だけでなく、包装の破損、膨張、液漏れ、異臭がないか確認します。異常がある物は食べません。
  • カセットボンベは高温、直射日光、火気、腐食につながる湿気を避け、コンロの取扱説明書とメーカーの保管指示に従います。
  • 重い水は高い棚へ積み上げず、避難経路を塞がない場所へ置きます。
  • 浸水想定区域では床置きだけにせず、地域のハザードと安全に取り出せる高さを両立させます。

今日やる一つ

紙かスマートフォンに家族人数を書き、人数 × 3日 × 3Lを計算してください。家にある未開封の飲料水を数え、不足するL数を一行だけ記録すれば、次の買い物が具体的になります。

よくある質問

3日分と7日分のどちらから用意しますか?

まず3日分の不足を埋め、その後7日分へ広げると進めやすくなります。ただし地域の孤立・停電・断水リスク、自治体の案内、家族の医療上の事情によって優先量は変わります。

水3Lには手洗いやトイレ用の水も含まれますか?

農林水産省の説明では飲料水と調理用水の合計です。衛生、洗濯、トイレなどに使う生活用水は別に検討します。

食品は同じ非常食を人数分そろえればよいですか?

日数分の食数を満たしても、食べられなければ役立ちません。普段食べている常温保存品を含め、年齢、アレルギー、咀嚼・嚥下、調理水、熱源の有無を確認します。

持ち出し袋にも7日分を入れますか?

一つの袋へ詰める必要はありません。在宅備蓄と、避難時に持てる最小限を分けます。水を含む重量は防災リュックの重量計算で確認できます。

出典・確認先

家庭で確認する点:本人に必要な薬・介護用品・アレルギー対応、住宅の保管条件、地域の災害リスクと自治体独自の備蓄案内は、この計算だけでは決まりません。